望遠鏡を買う前は「天体なんて遠いところにあるんだから、長焦点なら大きく撮れるんでしょ?」と思ってた。なので、長焦点が欲しかったのだけど、ハードルが高そうだったので、メンテに手がかからないリーズナブルなEDレンズということで、これに落ち着いた。ちっちゃいながらも土星の輪っかを見た時は感動したなあ。
長焦点へのあこがれはいまも当然あるんだけど、アンドロメダ銀河や北アメリカ星雲やバラ星雲が思ったより大きくて、画角に入らなくて、長焦点ならオールマイティーというわけでないことも分かってきた。いまはレデューサーをかませて明るく広く撮りたいと好みが変わってきた。経験しないと分からないことって、たくさんありますね。
ED81SIIで最初に撮ったメシエ天体はM51かな? カメラはNEX5でした。コンポジットとか天体写真特有の画像処理っての分かっていなくて、JPGの撮って出しの写真をLightroomで処理していました。それでも目に見えないものが写ったという感動は忘れがたいものがあります。
酔った勢いでポチったASI1600 MC-COOLは、ファインダーもなければシャッターもない、天体専用のカメラだし、初心者に使えるのかと不安でした。FITSって何よ? 何この市松模様? とか知らないことだらけで、さらにたまに結露して困らされてきたけど、赤外線域がとれるしノイズ少ないしで、いまじゃ普通のDSLRに戻れません。そのせいでダーク引きとかまともにやったことがない。
いまはフィルタワークに興味が出てきてモノクロが欲しいとか思ってる。ZWOのAPSも捨てがたいな。まともなタイマーレリーズもない地上戦用のNEXを使い続けていたら、ひょっとして天体の撮影に飽きてたかもしれないです。実際、NEXとポラリエの組み合わせは限界を感じたし、ASI1600のおかげでポラリエを復活させようと言う気にもなりました。
Pole Masterも買ってよかったアイテムのひとつ。極軸望遠鏡を使うより正確に極軸が合うし、早いし、無理な姿勢もとらなくてすむし。フラッシュライトを照らしながら北極星導入するとか、これは苦労だわ。極軸望遠鏡には戻れないです。
あとは M-GENです。これも買っておいてよかった。オートガイドはもうちょっと慣れてきてからでいいかなと思ってたけど、案外、早く購入することになってしまった。20秒程度ならノータッチガイドでもいいけど、「1時間撮るのに何枚コンポジットしないといけないのよ?」問題を解決してくれる。それから、出動がまだ2〜3回なので、使いこなせてないけど、被写体や星像が安定しているような気がする。800mmのR200SSとの組み合わせに期待。
R200SSは、中古で買った、まだまともに出動してない鏡筒。半年のうちに2台目を買うとは思ってなかった。ちょっと早かったかな?と思うけど、F4の明るさは魅力的。
地上の写真ではスポーツ写真の連射とかするんでなければ、ボケ以外にF値を気にすることはあんまりなくて、シャッタースピードも1/125と1/250の違いは誤差の範囲。でも、天体写真なら30分と1時間の差は大きすぎる。こんなことも分かってよかった。でも、ED81sと比べたら重いのよね。追加ウエイトも買ってしまうハメに。
天体写真デビューした今年5月以降、遠征をした回数は16回。Google Photos のアルバムに入れて持ち歩いてる写真は25枚。たまに写真を開いて癒されるというのが楽しみだったりする。撮影技術や画像処理とか最初のころと見比べると、多少は進歩したんだろうか。
基本の機材はそろったと思うので、来年は、R200SSを本格的に稼働させたい。1天体につき、1時間くらいは撮影時間にかけたいな。合わせて400mm前後の広角で星雲も撮っていこうと思っていますが、この辺、さらに物欲が……。
しかし、今年はやっぱり、あぷらなーとさん、オヤジさん、けむけむさんという素晴らしい先輩方にアドバイスをいただけたのが大きかったな。お三方には、この場をお借りして、心から感謝申し上げます。良いお年をお迎えください!

この記事へのコメント
けむけむ
ただいま氷点下で、ぶつぶつ言わせてます(^_^;
オヤジ
オヤジも正直に言いますと、天体写真が撮れるようになったのは、今年1月にカメラを改造して貰ってからです。
ASI1600MC-Coolで、皆さんと友達になれて、一方的に教えて貰ってますが、オヤジ、質問責めでうざいので、、、と、捨てられないかとヒヤヒヤしてます。(爆)
重たい物を持ち上げる、人より早く大きな穴を掘れる位しか出来ないオヤジが、インテリジェントな天体観測!!!ネットの力ですね。
皆さんに感謝です。
これに懲りず、来年も、よろしくお願いいたします。
あぷらなーと
にゃあ
にゃあ
にゃあ