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フォトショップ用Astronomy Tools Actions Setで画像処理してみるよ

あぷらなーとさんが撮影された天の川銀河は、モクモクとしていてブオーンという銀河が自転しているような音さえ聞こえてきそうな力強い作品。先日、私が撮影したバンビさんは、それに較べてほぼスッピン画像です。

D5000の天の川も再処理してみた
http://apranat.exblog.jp/27812731/

星の背景に潜んでいる分子雲やら淡い星屑を強調したい場合の画像処理は、星自体にレタッチの影響が及ばないように“マスク”をし、背景だけを強調するのが常套手段だそう。ステライメージなら、マスクは一発でできますし、フォトショップでも色域指定をしてやれば、マスク自体は簡単にかけられます。

ただ、選択範囲のぼかし処理とかをちゃんとしないと、強調した後に、星に芯が残ったり、リング状の線が浮き上がってきてしまいます。これがなかなか難しい。だから職人技だなんて言われるわけですね。

私は別に職人ではないので、このあたりのさじ加減に地の利を持っていません。そんなだから、「簡単にできたらいいやなぁ」というのが正直なところ。これを向上心の欠如と言われると痛いのですが、隣に誰か先生がいれば、マネから入りたいところです。

とはいえ、本を買ってきて座学で学ぶような性分でもないので、フォトショップで使えるAstronomy Tools Actions Set(21.95ドル)で処理してみましたよ。これがいい先生になんです(たぶん)。

Astronomy Tools Actions Set
http://www.prodigitalsoftware.com/Astronomy_Tools_For_Full_Version.html

こちらは、いわゆるフィルタではなくて、アクションです。ステライメージでいうワークフローみたいなやつ。要は、一連の作業を記録してあとで再生する機能です。Astronomy Toolsは、星に十字の回折を入れたり、星の色を強調したり、光害カットとか、天体画像処理に便利な30種類以上のアクションが登録されています(使わなそうなやつもある)。

Paypalにも対応しているので安心。購入すると、ここからダウンロードしてね(
Please Click Here to Visit the Download Page)というメールが届きます。zipで圧縮されてるので解凍して、フォトショップの「ウインドウ」>「アクション」そして、右上のメニューアイコンをクリックして「アクションの読み込み」で解凍したファイル(拡張子はatn)を読み込みます。

フィルタと違って面白いのは、どんな処理をするのか/しているのかが一段一段個別に見えるところ。勉強したい人はこれを参考にすればよいということになります。

んで、バンビさんの話に戻って、バンビさんをAstronomy Tools Actions SetのIncrease Star ColorやEnhance DSO and Reduce Starsを使って処理してみました。
banbi3.jpg
マスクの専門的な知識なしに派手派手盛りにできました。

banbi.jpg
こちらがビフォーです。

この記事へのコメント

  • けむけむ

    おややややや、またしても、面白そうなものを\(^^)/
    どんだけアンテナ高いんすか?\(^^)/
    2017年05月18日 01:04
  • G

    こんにちは、おおっ手に入れましたか!自分も去年だったか〘良さげ〙と思って買ってしまいました。何度か使ったことがありますが紹介例のようにならず諦めました。思うに元画像が良くないとアクションの効果もそんなに期待できないかも?
    と感じました。
    良い使い方があったら教えてください。
    2017年05月18日 06:19
  • にゃあ

    けむけむさん、このセットは一種のリバースエンジニアリングで、プロの画像処理の過程を学べますから、なかなか参考になりますよ〜。
    2017年05月19日 00:14
  • にゃあ

    Gさんもお使いなのですね! 1時間露光のカラフルタウンで試してみましたが、出ない色は出ませんでした(汗)Gさんのように2時間はかけないと。そういうわけで、おっしゃるとおり、元の画像にもよるようです。
    2017年05月19日 00:21