cockatooさんのお手本
https://www.facebook.com/satoru.takagi.927/posts/798617183629957
天体の導入にあたり、Google Sky Mapを使いました。土星が目視できたので、光学ファインダーで土星を導入。ディスプレイの真ん中に土星が来ているのを確認して、自由雲台を調整します。スマホの真ん中に土星が来たところで、アライメント終了とします。

ぐーっと望遠鏡(55FL, fl:200, F3.6,QHY5III174M)を動かしてM20をスマホの中心付近に持ってきます(写真上)。しかし、正直、どこにいるのかよくわかりません(写真下)。

そこで、ディスプレイに写った画面をJPGでキャプチャを撮って、astrometry.netにアップロードしてみました。astrometryによると、導入された星は14 Sgr と 15 Sgr付近と判明。位置がわかったので、ステラリウムを頼りにM8とM20にまではすぐたどり着けました(アライメントから10分もかかってないような気がする)。どれくらい離れていたのかについては、どうやって距離を表現したらいいのか分からないから絵をつけておきます。

当たらずとも遠からずという微妙な精度でした。astrometryがないと迷子になっていたところでした。常用するにはまだまだ工夫が必要そうです。APTとかSharpCap3.0でPlate Salvingをしたいところですが、マウントに接続していないと機能は使えないらしいです。
どちらにせよ、幸運にもほぼ一発でM8とM20の間に写野の中心に持ってこれたので、カメラにHαを装着します。すると案の定真っ暗。露出10秒、ゲイン20まで上げましたが真っ暗のまま。ビニングを2倍にあげてようやくM8を確認できました。
そしてやっぱり、フィルターを装着したことでフォーカス位置が変わっていたので、1〜2分かけてピントを合わせ直します。続いて10秒20コマを3セット撮影しました。これで10分のはず。そのあと20枚のダークを撮影して終了。ちょうど雲が空を覆ってきました。
画像処理は、ステライメージの自動処理を使ってみました。モノクロ撮影なので、ベイヤー変換の必要がありません。ライトフレーム60枚と合成済みダーク1枚をロードしてコンポジットボタンを押すだけ。処理も速いです。はじめてステライメージ8の新機能の恩恵に預かりました。

で、できたのがこちら。前回は90分のコンポジットでしたが、今回は10分とあってでしょうか、電線が平均化されず、さらに横縞ノイズも発生してしまっているようにみえます。うーん、90分(写真下)とでは雲泥の差がありますね。ともあれ、星雲が写るは写るので、Hαがすごいことに違いありません。

この記事へのコメント
けむけむ
オヤジ
オヤジは、晩酌して早々と19時には寝たのでこんなに時間に置きました。
なるほど、モノクロ画像ステライメージ8自動で使えるのですね。
前に、焦点距離355mmのFS60CBで手動導入したことありますが、M42が二時間過ぎても導入できませんでした。
流石ですね。(汗)
にゃあ
にゃあ
オヤジ
良くblogを拝見してると、画像処理が追い付かないとか、棚卸完了とか、皆さん、貯金されているのですね。
オヤジは、浪費癖があるので、画像の貯金ゼロです。
今までの画像ファイルは、NASにどんどん貯まってますが、それっきり。
早く、星の見える夜空が欲しいですね。(笑)
cockatoo
昨夜は私もM20撮り直ししていました。(ホームページ欄に記載)残念ながら今回もあまり成功とはいえない出来で(電池切れは痛かった・・)また機会があれば再度撮り直したいです。惑星のようにシーイングが影響する焦点距離ですが、しっかり準備してC11直焦点でもっと拡大したい。
しかし自動導入無しに導入できるのは器用ですね! 私は安易な自動導入経緯台での撮影に逃避してます・・
にゃあ
にゃあ
今回の撮影でビニング2でないと被写体が見えないことがわかったので、私の環境では7nmは狭すぎるのではないかと思っています。でも13nmにすればいいのかというとそう簡単な話でもなさそうで…。
次は手持ちのオプトロン Night Sky H-Alphaがあるのでまずはこれを投入して、同じように撮影できるか試してみようと思います。それでアウトのようなら、UHC-Sネビュラフィルターを試し、それでも難儀するようならカメラをASI1600MCに変えてチャレンジしてみてと試行錯誤が続きそうです。
私の手動導入は、撮影したい天体を導入するというより、導入しやすい天体を撮影しているという感じです(汗)
cockatoo
この写真の撮影条件を見ますと数秒以下の短時間露出と数千フレームのスタック 惑星撮影の延長にあるようなフレーム数です。
このチップ特徴(グローバルシャッター由来?)の横縞ノイズを大量フレームによる平均化でカバーしているように見えます。
ところで、いろいろな条件が一番手ごろに自分が思ったのは80~100mmの短焦点屈折(手持ちではBORG76や100)+0.6倍レデューサでした。短焦点・広角ではHαを使っても光害による背景のムラが目立ってしまい・・ 機会があればこの組み合わせもお試しください。
cockatoo
にゃあ
あぷらなーと
スマホファインダー、思ったよりも精度高いですね。
たぶん、そのうち似たようなこと始めると思います。一発導入できなくても、撮影対象(や既知の恒星)が光学ファインダー内に導入できるだけでも相当楽になりますので♪
にゃあ