北アメリカ星雲を撮影する前に確認することがあるので、この日はAP赤道儀とPHD2のセットでオートガイドのテストをすることにした。HIROPONさんがマニュアルの翻訳をされていると知り、頭が下がる。ありがとうございます。
暑いのでアイスを食べながら作業する。撮影ログを見ると気温(というかカメラのセンサー)は35度だった。さて、私のAP赤道儀は、赤経側だけがドライブになっているので、一軸仕様でガイドすることになる。ガイドカメラはQHY5III174Mで、ガイドレンズはQHYCCD コンパクトガイドスコープ Cマウント(fl=130mm D=30mm F= 4.3)を使う。
ベランダでは北極星を捉えることができないので、いつもポーラーメーターでアバウトな極軸設定をしている。確認することは、適当な極軸設定でもガイドが効くかどうかという点。逆に言うと、ガイドが効くところまで追い込めるようになること。
撮影にはSharpCapのLiveStackを使った。PHD2の使い方はHIROPONさんのサイトに詳しく書いてあるので、何も迷うことはない。撮影エリアは適当。たぶん夏の大三角のなか(追記:こぎつね座だった)。ASI1600MC-COOLの冷却抜きで撮影にかかる。

まずは、ガイドなしで撮影する。1.5秒の露出で87枚をスタックした。私が言うところの“パンの耳”が大きい。右側と上からズレが黒くなっているのがよく分かる。右側の黒い帯が、赤経側のズレ。

次、PHD2のキャリブレーションを終えて、同じく1.5秒の露出で87枚をスタックした。この間、ガイド星の電線超えを経験するのだけれど、何回かアラートが出たあと、無事にガイドを再開できた。これは心強い。

スタック後の画像をみると、赤経側のズレは小さくなっている。多少のズレがあるのは極軸の追い込み方によるのかな。赤緯側のズレは変わらない。このあたり、PHD2のアラートを見ながら微調整していく必要がありそう。まだ高度が高いのだと思う。
赤緯体にもドライブをつけてWD仕様にすれば精度があがりそう。ただ1時間とか撮影すると、やはり“パンの耳”は大きくなりそうなので努力は必要。久しぶりに赤道儀をベランダに出したわけだけれど、ガイドが効いていることが確認できたので、今日のところはよしとする。
一枚目の写真は、こぎつね座のこのへんでした


この記事へのコメント
けむけむ
なんでしょうねぇ...
オヤジ
最初、フラット撮影かと思いました。
都内の空の明るさ、一級品ですね。(汗)
PHD2の、脳ミソアイコンは、懐かしいです。
結構、オートガイドされてますね。
PHD2のドリフトで、極軸合わせしたことあります。
寝床からタブレットで書いてますが、日の出になると青空の皮肉!。
まあ、この気温だと快晴な夜でもニワトリは無理です。(笑)
あぷらなーと
極軸合わせとオートガイドがバッチリ決まれば「パンの耳」は無くなるはずなので、色々と研究してみてください。
にゃあ
(1)追い込みが足りない
(2)電線越えの影響
(3)RAねじのべっとり問題
ざっと思いつくのはこんなところです……
にゃあ
そらし目で
やっとこ見える
アンタレス
それにつけても
カネの欲しさよ
お粗末でした(爆)
にゃあ
けむけむ
ドリフト法でズレ量が小さくなるように調整されてみるのはどうでしょう?(今がドリフトだったらごめんなさい)
オヤジ
約半年、コンクリート基礎の上に置いたピラー脚には、これまた重いCGEM赤道儀を載せっぱなし。
PoleMsterで合わせますが、動く事が無いので何時もドンピシャ、なのでチェックだけで終わり。
この状態でもパンの耳できる時と出来ない夜も有って、これは、我が家の七不思議の一つです。
普通だと、赤道儀!が犯人?。(汗)
にゃあ
にゃあ