構成はこんな感じ。
鏡筒:BORG 55FL 0.8xレデューサー 200mm
赤道儀:ポラリエ改
カメラ:ASI1600 MC-COOL
三脚:Amazon Basic トラベル三脚
徒歩や電車での遠征を想定して、リュックに入れていた構成そのものです。この日は、自動車での移動だったので、愛用のHAMAのカメラバッグに入れて持ち運びました。
まずは主砲、Advanced VXの極軸をあわせから始めました。いつもなら薄暮どきから北極星が見えるので、ものの数分で終了できるのですが、この日は北天が曇り。極軸合わせが終わった時には真っ暗。この作業のあとに、副砲のセッティングを始めることになります。
「明るい内にセッティングをしておけば、もうちょっと楽だったなぁ」と少し後悔しましたが、暗がりでもヘッドランプがあるので、特に問題ありません。三脚、ポラリエ、BORGと難なく組み上がります。
次、極軸合わせです。K-ASTECのステーにPoleMasterをセットして、小型パソコンのGPD WinからPoleMasterのソフトウエアを操作します。最初に想定された難所が、ちっちゃいPCによる極軸調整でした。ジョイスティックを用いるだけに、ゲーム感覚で北極星をクリック、回転と操作はちまちましているだけで難しさはありませんでした。小さいだけで、言うほどあまり不自由なく使えます。
次、PoleMasterを使って粗調整を行いました。三脚が水平方向に回転できるようになっていたので、水平方向はバッチリでした。しかし、垂直方向を調整しようと、緩めたボールヘッドを締め付けたら、感触で動きがまったく分からないのに、PoleMasterの画面上では、微妙に動いているようなんです。
以前、「アマゾン三脚のボールヘッドが首カックンにならず、思いのほか微調整が効きそうだったので、微調整は三脚でやるつもり(だいじょうぶかな)」と書きましたが、その微調整が効かなかったんです。だいじょうぶじゃなかった(泣)(地上戦なら問題無いレベルと思いますよん)
なので、この状態で精密調整は無理と判断しました。それでも粗調整レベルで間に合うんじゃないか、ポーラーメーターよりましなんではないか、と期待していました。
次に、XYスポットファインダーを使って、サドルを導入。周辺の散光星雲を狙います。東京の空ではそうもいかないけど、星が見えてるのなら、導入は一発ですね。撮影は、Sharp Cap のLive Stackを使ってFITSで保存しました。
あとで画像処理用のPCにサルベージして、画像を確認したのですが、流れまくりでした。とてもじゃないけどお見せできません。ポーラーメーターでもこんなに流れたことない(汗)地面はコンクリートだったので、原因と思われる要素は二つ(1)極軸調整の精度(2)ボールヘッドの緩み(3)赤経・赤緯のネジの緩みです。ボールヘッドもネジもしっかりしているように思えるのですが、あぷらなーとさんの検証を見る限り、絶対にズレてないとは言えない……。
最近の疑問解決の糸口
http://apranat.exblog.jp/28103034/
いずれにしてもボールヘッドのおかげで(1)の極軸精度が上がらなかったわけで、(1)(2)を合わせて解消することにしました。
アマゾン三脚のボールヘッドをはずすと、3/8ネジが現れます。ビクセンの微動雲台は1/4ネジメスなので、アダプターが必要かと思いましたが、三脚側のネジがリバーシブルになっていて、ひっくり返すと1/4ネジになります。ここはGOOD!!
で、1/4ネジに微動雲台をねじ込んで、手術終了。おかげでアマゾン三脚がポラリエ専用三脚になりました。次回の遠征では、微動雲台を使うことで極軸合わせに苦しめられることはないと思いたいです。
機材的な反省はこんなところなんですが、1台に集中できないという不慣れさはありました。「主砲側できちんと撮影できてるだろうか? 雲は写り込んでないだろうか?」と確認したあとに、「副砲はどうなんだろう?」と気になって、行ったり来たり。
メンタル的な話ですが、一度セッティングしたら、あとはゲームでもやってるくらいのどっしりとした気持ちで臨まないと、まったく落ち着きませんね。
以上、反省の弁でした!
この記事へのコメント
けむけむ
2台体制は憧れです。けど、きっと色々起きそうなので、ベランダか近場でやってみて遠征かな...と思ってます。
とか書いてみたけど、2台体制になる可能性はゼロです (^o^)
赤道儀で撮影してる横で、一眼レフを三脚に乗せて固定撮影... が限界かな...
あぷらなーと
撮影時にライブスタックせずに各々単品で保存していても重ねられないほどでしたか?ひょっとすると、撮影中に雲台ごと「ぬー」っと動いちゃったのかもしれませんね。
微動マウント版でぜひリベンジしてみてください。
ちなみに『主砲』の方の結果も気になります・・・・。
オヤジ
なので、行った所の北極星は、観測手帳に絵を書いてます。(爆)
でも、これが一番信頼できますね。
今日は、人間・脳ドックを受診してきましたが、余命が短いので、早く、全自動天体観測システムとか、出来ると嬉しいです。「オヤジ〜ぃ、観測の準備が出来たゾ」とか(爆)
#追伸
R200SSって、AVXに載せても大丈夫ですかね。これだけ重いのですが。(汗)
にゃあ
にゃあ
にゃあ
けむけむ
重さは変えずに、赤道儀中心から離れた場所にバランスウェイトを置いてバランス取っちゃえば大丈夫って事です。
オヤジ
では、昼間、弥次郎兵衛のテストをして、恐る恐るやってみます。
オヤジ
オヤジは、延長棒は持ってませんが、それは、総搭載重量の関係ですか。
延長棒が地面と水平になると、シャフトがしなり、星が流れたりしませんか。
それが気になるんですよね。
あぷらなーと
なるほど、あのM51と同じ日でしたか。
では主砲は成功ですよね?
なかなか良い写りだと思います。
>オヤジさん
「全自動システム」をご所望ですか?!
ええと..ミードのLX850シリーズとかが良い線行ってるかも知れませんねぇ(笑)
オヤジ
LX850、死亡保険金が出れば買えますね。
あっそうか、そうなると(爆)
呆け天体観測老人作成マシーンですかね。(笑)
オプションで、杖付単眼鏡とかマッサージシルバーシートとかも。(笑)
凄い金額ですね。
驚きです。
にゃあ
https://www.stargaze.co.jp/order3/StarSense/StarSense.html
けむけむ
長くなっても、バランスが良くなる方が効果はあるような気がします。
オヤジ
既に、QHY5-Ⅱ3台買っただけでも、買えてしまったんですね。
でも、折角・・・(爆)
オヤジ
納得です。考えすぎでしたか。(汗)
ファインダーが軽くなって、GS200RCとEdgerHD800は、5kgでバランスとれました。
R200SSは、5kg+3.7kgが必要でした。
回して見ましたが、普通に回ってます。(笑)
じゃ、これもプチ遠征対象鏡筒になりました。