手軽にやりたいという気持ちとレデューサーを試したいという気持ちがあって、最初のチャレンジでは、軽い鏡筒で、星像もしっかりとしたED81SIIを選択しました。色収差の小さいアポクロマートなら、ピントの差は許容だろうと思っていたところ、想像以上にピント差が出たわけです。ASI1600 MCで撮っているうちは、色収差なんてまったく気にならなかったのに不思議です。
理屈で考えると、色収差のないニュートンを使えば、HαとOIII、SIIでも、同じメーカー、同じフィルタの厚みなら、ピントに差は出ないはずです。これがうまくいけば、ほったらかし撮影ができるはず(コマコレクターを通った光は大丈夫なのかしら)。
ただですね。この時期、遠征先はたいてい寒いわけですよ。氷点下ですよ。ED81SIIなら取っ手を持って動かせるけど、R200SSだと抱っこしないといけないでしょ? そしたら冷たいじゃないですか。撤退時に凍りついてたら、重いし、落としそうです。
じゃあ、シュミカセならどうなんだろう。色収差はないよね? 手元にはセレストロンC5があるよ。0.63xのレデューサー噛ませて、F6.3。ん? これならR200SSで気になったフィルタのケラレも軽減されるか? 周辺減光がひどいってけむけむさんがおっしゃっていたので気になるけど、やってみる価値はあるかも。M-GENが搭載できないのが玉に瑕だから、PHD2でディザリングしなきゃだ。再来週以降に試すとします。
2017年11月11日追記
星のつぶやきのHIROPONさんが、「ナローバンド撮影のピントの話」というエントリーのなかで、上記の現象について、詳細な検証をしてくださっています。ありがとうございます!
http://d.hatena.ne.jp/hp2/20171110
この記事へのコメント
cockatoo
上杉蒼太
けむけむ
にゃあ
にゃあ
にゃあ
あぷらなーと
シュミカセも純反射望遠鏡ではないので、若干の色収差があります。また、レデューサやフィルタ自体にも色収差がありますね。その上にフィルターの厚みが違ったりすると、頭がウニになりそうです。
私のホイール投入はまだ先ですが、何らかの策を講じないといけないようですね。
にゃあ
HIROPON
試しに手元の光学ソフトで簡単なシミュレーションをしてみましたが、なるほど、アポクロマートでも無視できないレベルでピントのズレが発生しました。
シュミカセ単独の場合は、補正板のパワーが弱い上にF値が暗くてピント位置に鈍感なので、あまり影響はなさそうですが、レデューサーをかませると分かりませんね。アポ屈折に比べると元々の像が甘そうなので、案外大丈夫そうな気がしないでもないですが……(^^;
にゃあ