星雲・星団、惑星、系外銀河が見られる、オールマイティーな鏡筒がないのと同じで、メガネ屋さん曰く、近くも遠くにも通じたオールマイティーなメガネやコンタクトレンズはないのだそうです。人間の目は、オールマイティーな気がするんだけど、そんなことはないのかしら?
いずれにしても、いま使っているコンタクトレンズだと、遠いところがはっきり見えません。これまであまり気にならなかったけど、遠くが見えないなあと思い始めたのは、星を撮影しはじめたからということと無関係ではないような気がします。
星をみるときや自動車を運転するとき、遠くを見る必要のあるときだけ、コンタクトレンズに補正をかけられるよう、眼鏡を新調することにしました。
コンタクトレンズではあまり気にしない、屈折率、アッベ数とかいう光学の専門用語が出てきてびっくりしました。アッベ数は大きくなるほど色収差が少なくなり、色にじみが少なくなるという数字、と理解しました。一般的な眼鏡レンズのアッベ数は33とかのようです。
コンタクトレンズを使わないときは、(デスクワークに合わせた)眼鏡をかけますが、やはり収差が気になります。レンズの端の方を見ると、赤と青に色がにじんでいるし、形も歪んでいます。それでも気にならないのは、脳が補正をかけているからかもしれません。
強度近視の身としては、レンズを薄くしたいので、屈折率を高くしたいのですが、そうするとアッベ数は小さくなるようです。アッベ数が大きいFPL-53、FPL-55とかいうガラス素材は95とかだけど、屈折率は1.43。この屈折率だと薄い眼鏡は作れなさそう。でも色収差のない眼鏡ができるんだろうなと想像してしまいます。要はトレードオフなのかしら?
この1年半、光学の知識に接する機会は少なくありませんでした。なので、眼鏡ひとつ作るにしても、アッベ数だとか屈折率という言葉にピピピッとひっかかるようになってしまっているようです。
使い物にならないとは思いますが、一度、フローライトの眼鏡を見てみたいものです。コンタクトレンズって、目にピッタリくっついてるだけに、収差は問題になりにくいんでしょうね。理屈は分かりませんが…。
# もしこのブログを読んでいる方のなかに、強度近視の方がいらしたら、コンタクトレンズとは別に「ウスカル眼鏡」をおすすめします。私も使っていますが、薄くて軽く、渦が目立ちにくいです。BORGの対物レンズが買えちゃいますケド…。
ウスカル会
http://usukal.biz/
この記事へのコメント
けむけむ
それも、J〇NZとかで済ませちゃってます... と思ったけど、そうだ、コンタクトレンズもびっくりなレンズを内蔵してるんでした。
HOYAのレンズで、手術後、スペックを書いたカードを貰えます。
左右とも遠視仕様でパソコンは老眼鏡ないと見えないけど、裸眼で星が見えます。で、本来のレンズより光条が目立つようになりました。
オヤジ
オヤジは、現役時代は近視でしたが、定年後はパソコンと向き合う事も少なくなり、昨年の車の免許更新では、裸眼に戻りました。
少し乱視があり、自主的に運転中は度無し乱視補正メガネをしてます。
あぷらなーと
高校生位の頃に初めて近親&乱視でメガネを新調したときは、生意気にもガラス材のスペック表見せてもらって選んでました。当時は裸眼の色収差が気になり始めた頃だったので、「凸レンズの肉眼と凹レンズのメガネで2枚玉アポにできるハズ」などとバカなことを考えてました。
フローライトのメガネとか、面白そうですね。すぐに傷が付いてダメになりそうですが。
にゃあ
にゃあ
にゃあ
G
強度近視で裸眼では歩くのが怖いほどです。なのでフレームは安くてもレンズバカ高でペンディングです。ウスカルメガネを始めて知りました。隣市に会員店がある事も分かりました。けれどフレームだけで考えていた予算オーバー。でもとても良さそう、さてどうするか思案のしどころです。
にゃあ