緑の波長を通すフィルタがあるのかないのか知らないけれど、そんなナローバンドフィルタが売られているのを見たことがないです。
SIIを赤に、Hαを緑に、OIIIを青にあてはめる組み合わせをSAO合成といいます。英語ではSHO。波長の長い順にあてはめた組み合わせだそうです。これがハッブルパレットと呼ばれているのは、ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した有名な「創造の柱」がこの組み合わせだったからみたい。
提供:NASA
http://hubblesite.org/
Hubble Goes High-Definition to Revisit Iconic 'Pillars of Creation' - NASA
https://www.nasa.gov/content/goddard/hubble-goes-high-definition-to-revisit-iconic-pillars-of-creation
ハッブル宇宙望遠鏡といえば、『ハッブル宇宙望遠鏡 25年の軌跡』という大型本が美しいです。写真集を手にすることはあまりありませんが、これは部屋に置いてあって、たまに開いては癒やされています。
ハッブル宇宙望遠鏡は、1990年4月、スペースシャトル「ディスカバリー」で打ち上げられました。主鏡は直径2.4メートル。副鏡は30センチ。
鏡面検査の不備が原因で、当初はピンぼけ写真を連発していたことが知られています(その後、修理されました)。この本によると、ハッブルには、41種類のフィルタがあるんだそうです。すんげーな。お金持ちだな(そこか?)。
ついでに、ハッブルに積まれていたWFPC2というカメラのスペックが出てたので一部転載。
観測波長(Å) 1150~11000
画素数(pix) 800 x 800 x 3(3枚組?)
画角 150° x 150°
リードノイズ 5.5e-
感度を上げるためにピクセルサイズを大きくしたんですね。F12.9で1ピクセルあたり0.1秒角の分解能があったんだそうです。320キロ離れたところから野球ボールの大きさを見分けられる分解能だとか。すんげーな。
話がそれちゃったついでに、あぷらなーとさんの入魂シリーズ「ハッブル宇宙望遠鏡に迫る試み」の「創造の柱」版に期待したいところ。変態あぷらなーとさんのことだから、そのうち手持ちのVMC260を宇宙に打ち上げてくれますよ!
ハッブル宇宙望遠鏡に迫る試み
http://apranat.exblog.jp/24744990/
http://apranat.exblog.jp/24746895/
この記事へのコメント
あぷらなーと
「ハッブル望遠鏡に迫る試み」記事の紹介、ありがとうございます。あれ、個人的に結構いい線行ったと思ってるのですが、それでも、ニコンD5000の20秒露光×144コマコンポジットに過ぎないんですよねぇ。しかもレデューサ無しなのでF11.4という暗さで・・・。
ところが、冷却CMOSカメラで「あの」解像度がまだ超えられないんですよねー。いくらレジスタックスを掛けているといっても、3000mmだと(惑星写真がそうであるように)シーイングの影響を受けているんではないかと。
今、撮像用のcorei5ノートPCのSSDがぶっ壊れてOS起動も出荷時リカバリも不可能な状態になってしまって右往左往してる最中なので、コイツが復旧(するのか?)し次第、次の作戦行動に移るとします♪
オヤジ
ありがとうございます。
ツー事は、星や星雲によってTPO(古い)のようにフィルターを取り替える訳ですね。
緑のお話は、パス。(汗)
にゃあ
にゃあ
あぷらなーと
ビームスプリッタは小口径機種にはあまり価格対効果が有りませんが、BORG89EDくらいからは有利になりそう。そもそもBORG89のクアッド鏡筒なんて価格も重さもキツそうなので、結局『ビームスプリッタ付鏡筒』の2連装にする事にしました♪
にゃあ
あぷらなーと
まさに、それです♪
CPUで言うところの「2コア4スレッド」的な感じですね。
近日中にASI1600MM-Pro納品予定(色々『問題』ありそうだけど、やっちまいました)
これでMMの色んなロット、ほぼコンプリート。
たぶん特性が三者三様だと思うので、それぞれの特性の違いを活かして処理方法を追求してみます。
にゃあ
あぷらなーと
元々予算は確保してたのですが、
笠井の新型ブランカ115mmアポが魅力的に見えたり、
中古のカプリ102mmEDが安く出てたり、
ZWOのASI294MCが魅惑的だったり・・・
でも何度も自問自答して、初志(同型機を多く揃える)貫徹。
いやー、危ないところでした。
にゃあ
ありんこ
ありんこ