2018年火星大接近にそなえる
http://tentaip.seesaa.net/article/455307693.html
手持ちの鏡筒で一番長いのはセレストロン C5の1250mm(F10)とR200SSがある。系外銀河を狙うにはC5のF10は暗いし、R200SSの拡大撮影も同じ。R200SSに関しては、エクステンダーPHという1.4倍のコレクターが発売されれば、焦点距離が1120mmになり、F値は5.6になるので、想定している長焦点にレデューサーを噛ませた場合といい勝負をするようになる。Fに関しては、ほかの鏡筒よりも優秀だろうと思う。
手持ちの機材を活かして火星撮りと系外銀河撮りを考えた場合、C5は火星はまぁまぁ行けるだろうけど、系外銀河は厳しい。R200SSは、エクステンダーを噛ませれば火星撮りも系外銀河も行けそうだけど、オールラウンダーゆえに、帯に短したすきに長しになってしまいかねない(と思ってる)。ということなので、やっぱり新機材が欲しいのだ。
想定している長焦点鏡筒は、GS200RC, Edge HD 800, VC200Lの3つ。GS200RCは、けむけむさんやオヤジさんが使ってらっしゃるし、Edge HD 800もオヤジさんやHIROPONさんが使ってらっしゃる。VC200Lは上杉蒼太さんか。みなさん使いこなしてらっしゃるし、作例も多いので、各鏡筒の写りはイメージしやすい。
で、気になっている20cm級の長焦点鏡筒について、重量や焦点距離、F値、レデューサーの効果をまとめてみた。表にC5が入っているのは私が比較対象にするため。レデューサーを買うことも考えたら、ざっと20万円が予算になる。高いなぁと思うんだけど、次の2035年まで使い倒して元は回収したい。
鏡筒選びの過程で参考にしたのは、またもやHIROPONさんのブログでした。
20cmクラスの鏡筒
http://d.hatena.ne.jp/hp2/20131006
HIROPONさんの場合は、VC200L, C8, Edge HD 800が最後まで残って、決め手になったのはセールだったという、なんとラッキーな(汗)。VC200Lは、鏡筒のスペック上の性能というより、個体差やサポートの良し悪しに不安があったようなので、このあたりがVC200Lを選ぶ際のネックになってしまう。その後のEdge HD 800の作例を拝見すると、すごい写真を撮ってらっしゃるので、Edge HD 800に心が動く。機材の性能はまず間違いなくあって、そこに撮影者の腕を乗っければEdge HD 800はいい機材だよなと。
ただ、一度もやったことのない光軸調整が面倒というか不安材料で、これを越えなければならない山とみるか、ぶちあたって長焦点が嫌いになるかの分水嶺になりそうな気がしないでもない。VC200LとGS200RCの光軸調整は、基本、業者さん任せのようなので、そのあたりは、ある意味、気が楽。
フォトビジュアルを意識したら、Edge HD 800かVC200Lなのかなぁ。どっちにしてもAP赤道儀には載らなさそうなので、架台がAVXの遠征専用機になりそう。ベランダはC5&バローで乗り切る。R200SSは長焦点撮影の希望を持たずに、エクステンダーPHを諦めて短焦点・高速撮影機と割り切るか。GS200RCは普段使いも良さそうだしやっぱり気になる。
火星が大きくなりだす春は、春の銀河団も待っているし、それまでには決めたいけど。ぐるぐるぐるぐる…………。
この記事へのコメント
cockatoo
私の扱いがよくないのでしょうが、補正レンズが組み込まれた鏡筒は保管が難しく感じています。カビやグリース気化?による曇りで2度分解しています。そのため今は海外版のマニュアルを頼りに光軸合わせをしましたが怪しい状態。加えて、Fが大きい割に中央遮蔽が大きくスパイダーも太いのも気になり、これで惑星を撮影したことはありません。今度トライバーティノフマスク使って光軸を確認してみようかなと思ってます。
ちなみに、惑星撮影にはもっぱらシュミカセを使っています。シュミカセは(分解しない限り)光軸調整できる箇所が副鏡に限られていて、すぐあきらめがつくのが気に入っています^^;
あぷらなーと
にゃあさんはすでにR200SSをお持ちだというところが難しいですね。星雲星団はR200SSに任せてしまうという方向性か、あえて長焦点での星雲星団も撮れる鏡筒にするか・・・。
えーと、私だったらですねー。
たぶん、VC200Lですかねぇ。レデューサやフラットナーなしでも銀河撮影とかに良い像が得られそうですし、最近良いレデューサも出たことですし。待てよ、本命の火星のことだけを考えたら高橋のμ-180Cも捨てがたいなあ。いやいや、ここは人気の無さそうなVMC200Lって線もネタ的に捨てがたい・・・・。
あ、でも私の場合はビームスプリッタを使いたくなるので、バックフォーカスが長いGS200RCかC8系じゃないとダメですね。
楽しく悩みましょう♪
にゃあ
にゃあ
オヤジ
GS200RCは、落として再調整して貰いましたが、1万をこえませんでした。(分解し、主鏡を洗って再調整までご自分でされる女性の方も居て驚きます)
この鏡筒は、自分で軸調整はできない(と、思ってる)のでショップさんにお願いですね。
EdgeHD800は、星見屋さんのトライバーティノフマスクを待っているのですが、まだ、商品は完成してないみたいです。
これができたら、自分で調整できると思います。(さわりだけ、一度、やりました)
ミラークラッチが、ちょっとチープで、滑らかに締まるよう、ショップさんに修理というか再調整というか掃除(これかも)してもらう予定にしてます。
素晴らしい、軍拡ですね。楽しみにしてます。
上杉蒼太
VC200L使いですが、個体差が大きいという噂が怖くてちょっと勧められませんね。上手く当たりを引けばいいのですが。
VC200Lを使ってみての感想ですが、系外銀河や球状星団については問題ないのですが、惑星については少しばかり「?」がつきます。どうも解像度が甘い気がしてならないのです。これは鏡筒のせいとは限らないのですが……。今後はR200SSで惑星撮影をして比較してみます。
それにしても、コストパフォーマンスの高いタカハシのミューロンにも心が動きますね。F12と暗いのが難点ですが、タカハシならば外れは無さそうですし。
HIROPON
EdgeHDを含めた主鏡移動式の鏡筒は、ミラーシフトが泣き所。EdgeHDはクラッチがついているので一見大丈夫そうですが、長時間露出するとやっぱり微妙にずれてきます(そもそも重い主鏡を2本のロッドとピンだけで固定しようという構造自体が無茶な気も……(^^;)。なので、この系統の鏡筒で直焦点ならオフアキの使用が前提になるんですが、そうなるとバックフォーカスや周辺光量の関係でレデューサーの使用が難しく……。というわけで、ウチではレデューサーの使用を半ば諦めてしまいました。
まぁ、EdgeHD800を持ち出すときっていうのは視直径の小さい天体をガバッと拡大したい時なので、レデューサーで像を小さくしてしまうのももったいないかな、というのもありますが(^^; Fの暗さは……オフアキと赤道儀の能力を信じて気合と根性でカバー(ぇー
その意味では、主鏡が固定されていて、かつそこそこ明るいVC200Lは悪くない選択肢かと。レデューサーHDもそのまま使えますし。ただ、個体差云々の話を抜きにしても、R200SSがあるところにこれというのは、少々面白みには欠けますよね……。対惑星を考えると、ぶっといスパイダーや大きめの中央遮蔽が不利なのも否めないところで、このあたりはバランスでの判断でしょうか。
GS-200RCは中央遮蔽が直径比で50%近くもあって、さすがに回折の悪影響が無視できません。コントラストや解像度が求められる惑星にはまったく不向きで、こちらは純粋な「対系外銀河砲」かと思います。
μ-180Cはコスパ的にはかなりいいですね。フラットナーレデューサー使ってもF9.8というのが泣き所ですが、品質は文句なしでしょうし(ただし「デジタル写真のための天体望遠鏡ガイド」のμ-210+レデューサーのデータを見るとコマ収差は多少残りそう)。
うーん、本当に悩ましいですね……。
ちなみにシュミカセ系の光軸調整ですが、ニュートン式と違って弄るところが副鏡だけしかないので非常に簡単です。心配には及ばないかと思います。
にゃあ
にゃあ
にゃあ
しかも、みなさんオフアキを使ってらっしゃるので、追加が必須のような気がしてきました。Fの暗さをカバーしようとしても赤道儀がAVXなので、そのうち買い替えたいとか言いそうで怖いです。Edge沼(笑)
みなさんのアドバイスで二兎は負えないことが分かってきたので、ミューロンを手に入れない限りバランスの問題だということがはっきりしてきました。シュミカセの光軸調整は、悩むに足らずということで理解しました。Bob's Knobsですね!
惑星用と系外銀河用とで鏡筒の用途が分かれるとは思っていなかっただけに悩めます(歓喜)
通りすがり
たまたま当たりを引いたようで、抜群に良い個体でした。
(当時はEOS10Dを使ってました)
で、10年以上使っていろいろ甘くなってきたので、VIXENに調整を依頼したところ、元の状態に戻って帰ってきました。
もしVC200Lを購入されて不当たりだと感じられたら調整を依頼すると良いですよ。
ただしかなり時間がかかります。
当方の場合でメーカーに送ってから戻ってくるまで二ヶ月くらいかかりましたので。
にゃあ