夜、リュックを背負ってお出かけしてきた。専用バッグに入れた三脚は手持ち。背負ってしまえば、なんてことはない。HIROPONさんの苦労を思えば、なんてことはない。
20分ばかり歩いて目的地に到着。360度開けていて電線の邪魔がない。水銀灯が明るくて、自宅より暗いとは言えないけれど、ヘッドライトは必需の暗さ。シリウス、カペラ、アルクトゥルスがかろうじて目視できる夜空だった。
公園をランニングしている若者や絡んだ痰を苦しそうに吐きながら歩く老人の姿。そんなこと遠征先の山の中ではあり得ない。ここは東京だと改めて思い知らされる。

三脚を展開して、ポラリエと鏡筒、電子ファインダー(QHY5III174M,C mount 50mm)を載せる。警察官に「いいもの持ってるね。迫撃砲ですか?」って職質されたらどうしよう。そんなことを気にしながら、ポーラーメータで北を取る。電子ファインダーをPCにつないで、SharpCapを立ち上げる。まずは極軸合わせから。
空が明るい。電子ファインダー越しに星が15ほどしか写らない。ToolsからPolar allignを選択。ソルブしない……。
山の中で極軸合わせをするとき、たいていの場合、北極星が見えている。カシオペア座とかおおぐま座が見えていて、あれが北極星だと目星を付ける。Pole Masterを使った場合でも、左右に振っているうちに、2等星ならではの際立った明るさの星を画面に入れると、たいがいそれが北極星だと分かる。
しかしだ。画面に映った15前後の星は、いずれも力がなくて、どれが北極星なのかよくわからない。左右に振ってみてもそれらしき星が見えない。意地になって、デタラメに振っているうちにソルブした。ファインダーを回転させたら、北極星を見失ってしまった。なんかおかしい。コンパスが指している北と比べて15度くらい西を向いてる。
コンクリートジャングルではコンパスも狂うのか!
てなわけで、北極星さえ見つけられなかった。この状況で天体導入は難しいと思う。敢え無く撤退。広角で星景を撮るのが限度なんだろうか。天気のいい日にまたチャレンジしてみる。
この記事へのコメント
けむけむ
ベランダでもたまにSolvしないので、その時は極軸望遠鏡でやってますが、北極星見えないと、キツいですね
やっぱ、山行かなきゃ...
オヤジ
磁石が、左に10度以上もズレ、お墓の隣なので、お化けに悪戯されてると思いました。
が、道路に面して、水道局の大きな設備(小学校のグラウンド位)があり、磁石を手持ちで200m程歩いたら。水道局の設備を過ぎたら、正しい磁北を向きました。
公園も、地下を多目的に使っているので、鉄の塊施設、ありますね。
あぷらなーと
ってのが魅力的で、実践レポ楽しみにしてたのですが、北極星が上手く見つかりませんでしたかー。残念。
逆に、私の場合、山奥に遠征したときに『星が見えすぎて』北極星が迷子になったことはありますが・・・。
ちなみに、肉眼で北極星が見えないような明るい空の元でコンパスも上手く作動しない時は、広角レンズ積んだ一眼レフなどで北天を撮影して、北極星を特定するようにしています。それを元に極軸望遠鏡で北極星をど真ん中に入れた後、Poleマスターに付け替えるとか、色々と方法は考えられますが、如何でしょう?
にゃあ
にゃあ
にゃあ
morito
東京の空って想像を絶する明るさなんですねぇ
ところで、南とか東の星も見えないのですか?
もしアイピース付けて見えるならちょっと面倒ですが暗視野照明付アイピース使ったスタードリフト法での極軸合わせだと北極星関係ないんですけどねぇ。。
あっ、撮影したら星写るんですよね。。
時間がかかるけど数分空けて撮影を繰り返せば、アイピース覗いて見えなくてもできますよん。
にゃあ